Diy❶ 100mm幅用のC-PLフィルターを作ろう
1.はじめに
今回のお題は、広角レンズ EF 16-35 F4 IS フィルター径77mm における100mmフォルダで使えるC-PLフィルターについてを取り上げます。
100mmフィルターは、いろいろなメーカーから販売されているので、フィルターの種類も豊富にあります。
しかし、C-PLフィルターを組合せしようと思うと、一気に選択肢が少なくなってしまいます。
また、私の使い方としてC-PLと角形フィルター2枚は組合せをしたい
そこで、今回はCokin EVO L フォルダ(BZE01)で使用可能な方法についてご紹介いたします。
2.Cokinの100mmフォルダについて
Cokinには前回紹介した樹脂製BZ100とアルミ製EVO フォルダ BZE01があります。
樹脂製のフォルダとC-PLについては前回のブログを参照願います。
https://bluewhale.hatenablog.jp/entry/2018/12/13/210226
BZ100+C-PL+2スロット構成ではEF 16-35F4L ISの16mm撮影時では、ケラレが発生してしまいます。
また、樹脂製のため多少の隙間が存在するので、迷光問題も起きそうなので、アルミ製のEVOフォルダがお勧めです。
しかし、EVOフォルダにも問題がないわけでは...それは、今回のお題でもあるC-PLです。
3.EVOフォルダのCPLについて
EVOフォルダには105mmの円形フィルターが装着可能になっています。
専用の C-PLフィルター CV164B-105A(Amazon参考価格約36,000円)は非常に高価です。
しかし、105mmのフィルター枠が使用可能であれば、社外品の C-PLも装着可能なので、私はKANIの105mm C-PL(Amazon参考価格15,000円)を使用しています。
4.EVOフォルダ+105mm C-PLの問題点
この組合せの問題点は、広角レンズ 16-17mm前後で、105mmリングのケラレが発生してしまいます。
対策として C-PL使用時は角形フィルターを1枚使用にすれば解決しそうですが、元々の C-PL+角形フィルター2枚使用の条件から外れてしまいます。
5.対策案 その1
① 77mm C-PLを装着した後にEVOフォルダをつける。
② アダプタリングを改造する
6.試行 その1
77mm C-PLを装着しEVOフォルダを付ける
この案は、お手頃で直ぐにでも試せたので、実験してみました。
① レンズに C-PLを装着
② C-PLに77mm アダプタリングを装着
③ C-PLの効果を調整する
④ EVOフォルダを装着
⑤ フィルターを装着
⑥ フォルダの角度を景色の稜線などに合わせる
⑦ 撮影する
...結果は、残念ながら⑥のフォルダを回転させた時に C-PLも回転してしまい駄目でした。
また、C-PLは回転させる構造になっており強度的な問題もあると思われますので、お勧めできません。
7.対策案 その2
アダプタリングに C-PLを組込む!この方法しかない!って事になりました。
8.準備したもの
① 86mmアダプタリング
② 77-86mmステップアップリング
③ 薄型 C-PL (Cokin PURE HARMONIE C-PL 77mm 枠厚4.7mmを使用しました。)
Amazon参考価格 20,000円程度
※ディスコンで価格が上がったようです
④ 透明な接着剤(瞬間接着剤は、お勧めしません。)
9.製作手順
① 77-86mmステップアップリングに C-PLを接着剤で固定
※同じ77mm なので、接着する時はズレの無いように精度を出して接着してください。
② 86mmアダプタリングに組込む
※アダプタリングに組込だ時に C-PLがアダプタリングから飛び出ない物を選んでください。EVOフォルダ装着時に引っかかり装着出来ません。
10.レンズへの装着手順
① レンズに77-86mmステップアップリング改を取付ける
② C-PLリングを回し効果を調整する
③ 86mmアダプタリングを装着
※この時点でも C-PLは回せますが、アダプタリングを装着する前に回した方が合わせやすいです。
④ EVOフォルダを装着し完成
好きなフィルターを2枚使用可能
撮影サンプル
角形フィルターの使い方❹ 重ね付け編
https://bluewhale.hatenablog.jp/entry/2018/12/11/230031
11.おわりに
カメラ撮影用の道具は、豊富にありますが私の求める部分において足りない物も多くあります。
今回は、部品同士を接着剤で固定する簡単な手法だと思ってしまいがちです。
しかし、枠厚の問題などで77mmの C-PLのレンズリング側を削ったりしてゴミになってしまった失敗もあります。
その結果、薄枠と言われている複数の C-PLを購入して検証した結果、Cokin PURE HARMONIE C-PLが唯一の物である事がわかりました。
DIYは、カメラ撮影の幅を広げてくれましたし私の創作意欲も満たしてくれました。
皆さまの参考になれば幸いです。
次回のDIY編は、Cokin XLサイズのフォルダとユニバーサルリングの問題解決を行いたいと思います。(12/24追加)
https://bluewhale.hatenablog.jp/entry/2018/12/24/005213