bluewhaleのブログ

カメラやオーディオなど趣味の見聞録をメインに書いていこうと思います。 ブログ初心者なので、読み難いかもしれませんが、よろしくお願い致します

角形フィルターの使い方❸ 偏光フィルター編

お題「カメラ」

お題「マイブーム」

 

 角形フィルター第3回

 

1.はじめに

 綺麗な海川など透き通って川底まで見える風景を撮影すると、なぜか水面がテカって見た目と違う写真になったりしませんか?

 また、空や葉・花・紅葉を撮影すると色が白っぽくなったりしませんか?

 そんな時に活躍するのが、偏光フィルターです。

 

2.構造

 偏光フィルターとは、2枚のガラスの中に偏光幕をサンドイッチしたフィルターを回転させる事で、ガラスや水面および花などの表面の反射光を除去し本来の色を鮮やかに写す事が出来るのもです。

 

3.偏光(PL)フィルターの種類

 ① PLフィルター・・・フイルムカメラ用

 ② サーキュラーPL・・・デジタルカメラ

  (注意)デジタルカメラを使用している方は、AF動作や測光不良になるため、サーキュラーPL(デジタルカメラのハーフミラーに干渉しないように、通常のPLに1/4λ位相差板を組み合わせた構造となっています。)を使用してください。

 

4.効果

 ① 反射除去

     水面やガラス面の表面反射を抑える効果

 ② 色彩・コントラストアップ

     空気中の水分による反射を抑える効果

 

5.外観

f:id:BlueWhale:20181208213048j:image

左上:Cokin XX-Proフォルダ用 C-PL(X164)

  Yahooショッピング 参考価格 63,000円程度

右上:NiSi 150mm System S5用 C-PL

  Amazon 参考価格 26,000円程度

左下:Cokin Z-Proフォルダ用 C-PL (Z164)

  Amazon 参考価格 35,000円程度

下中央:KANI Digital CPL 105mm

  Amazon 参考価格 15,000円程度

右下:Kenko Zeta EX C-PL 82mm 77mm

  最新ZX 82mm Amazon参考価格 15,000円程度

 

 

f:id:BlueWhale:20181209124710j:image

 通常の丸型C-PLフィルターには枠に基準位置がマークされています

 

 一般的には丸型が多いですが、角形フォルダ用に100mm/150mm/170mm幅の角形C-PLもあります。

f:id:BlueWhale:20181208221838j:image

 

6.使用方法

 ① 丸型は回転枠または、フォルダの回転リングを回して反射の程度を調整しながら好みの位置にします。

 基準位置を真上(12時方向)にセットしてモニタを見ながら調整してください。

 90度毎に変化がありますので好みの位置に合わせて下さい。

 ファインダーやモニタで分かりにくい場合は、手で持って目の前で回転させ効果を確認しマークの位置を覚えておきレンズに装着してからマークの位置を覚えた位置に合わせる事で調整ができます。

 

f:id:BlueWhale:20181209124202j:image

マーク部を真上(12時の位置)にした状態

葉っぱのテカリは消えてません

 

f:id:BlueWhale:20181209124213j:image

右に約60度(2時の位置)ずらした状態

葉のテカリが消えてます

 

 同様な使い方の既製品では、KenkoのPLチェッカーがあります。

 https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/eq/eq-digital/other_accessory/4961607789445.html

 

【H30.12.31追記】PLファインダーなるものを発見しましたのでレビューを書きました。

https://bluewhale.hatenablog.jp/entry/2018/12/31/202051

 

 ② 空を撮影する場合は、太陽の位置が真横方向が効果的です。

 逆光時は効果が無いので、被写体と太陽の位置を確認して下さい。

 ③ 水面を撮影する場合は、水面とカメラの角度が30〜40度ぐらいが効果的です。

 ④ 【番外編】通常C-PLは反射を抑える使い方をしますが、回す位置によっては反射を増やす効果があるので、使い方によっては反射光を活かした使い方ができます。

 

7.注意事項

 ① C-PLを装着すると1.5〜2段暗くなるので、手ブレに注意が必要となります。

 三脚を使用するかISO感度を上げて撮影してください。

 ② C-PLは保護フィルターよりも厚みがあるので、ケラレに注意が必要です。

 広角レンズを使用する場合は、薄型のC-PLを使用してください。

③ C-PLには偏光幕を使用しているため約7年程度で寿命となります。(黄色っぽく変色してきたら寿命です。)

 私は、4年程度で交換しているため古いC-PLが無いのでKenko-Tokinaホームページから引用させていただきます。

f:id:BlueWhale:20181208232032j:image

引用:Kenko-Tokinaホームページ

https://www.kenko-tokina.co.jp/blog/2014/07/20140701_pl.html

 ④ C-PLは、紫外線と熱に弱いので保存時は注意が必要です。

 特に夏の車に置き忘れは厳禁です。

 

8.撮影サンプル

 ① 反射除去(水面の反射)

f:id:BlueWhale:20181209004950p:image

フィルターレ


f:id:BlueWhale:20181209004943p:image

C-PL 反射除去した状況

川の奥は、反射角度の問題で除去できませんが、手前の桜リフレ部分は反射除去した効果が出ています。

 

f:id:BlueWhale:20181209005215j:image

C-PL 反射を増やした状況

水面リフレなどの撮影には反射を増やす事で、より華やかにする事ができます。

 

② 色彩・コントラストアップ

f:id:BlueWhale:20181209011649j:image

C-PL効果最大での撮影

人通りが多く手持ちで1枚撮るので精一杯でした。

 比較撮影できませんでしたが、空を青く桜の花も鮮やかになっています。

 

9.考察

 風景撮影など、C-PL効果の調整で雰囲気の違う写真ができます。

 時間があるならば、PLの効きが異なる写真を数枚撮影しておくと後から写真を選ぶ時に良い事があります。

 被写体によっては完全に反射を消すよりも少し残したりした方が鮮やかに見える事もあります。

 

 

いかがでしたか?

少しは参考になれば幸いです。

 

 

【撮影機材】

  EOS 5D markⅢ

  Tokina AT-X 24-70mm F2.8 Pro FX

  SLIK カーボンマスター 724 FA

  Kenko Zeta EX C-PL 82mm/77mm 

  iPhone8